数えているんだ...

 毎朝、いつものように母の食事とコーヒーに洗顔を
終えベッドに寝かせる。
「一息ついた」と、返事を求める。
「ついたよ」との返事を聞いて、腹筋運動を30回以上
を目標として始める。
この目標は、母には内緒だ。
足を上げたら、すぐ足をおろして良いと言って、一、二
と号令を掛けながらやっていく、一九回くらいになると
母は、辛くなって来たのか、パタンと足を上げないでし
まった。
「チョット休もうか」というと、五秒位してから足を上げ
だした。
二〇と数えていく、五?六回すると又足を上げるの止め
るので、「あと一五回だよ」といって、一から数え始める
のだ。
なぜ、そうするかというと三〇回以上腹筋運動をさせよ
うと下心がある。
ところが、母は、辛いのか「ダブって数えているよ」と指
摘するのだ。
「そうかい、ゴメンね」と「あと五回で終わりだから」と謝
っておく。
母は、いう「八八歳の年寄りに今更、運動しても何にもな
らない」とね。
私は、「その運動をするには、事情があるんだ」と、母に
話していないが、通事を良くする為の、腹筋運動さ。
三〇回以上させることが出来なかった。
頑張れ母さん。
そして、母さんごめんよ。

                           春風するめ

もらい物の始末の仕方で分かる...

 散歩というほどの格好で歩いてたのでは無いけど、
向こうから赤ちゃんをベビーカーに載せ、もう一人の
子は4?5歳児くらいの女の子だろうか、たどたどしい
足取りで歩いてきた。
何気に通り過ぎようとしたとき、その子は私の持ってい
る黄色いタンポポの花を指で指した。
私も、春の訪れを感じる感覚を持たねばと道に咲いてい
るのを取っていたものだ。
これを幼児に渡すと、「これ、これ」って母親に見せるの
である。
当然、その子の母親は礼をいっていた。
私は、その行動にビックリした。

まだ、幼い子に貰った物を親に教えさせる教育。
この事をさせているのか、どうなのかわは分からないが、
礼節を教えていると感じた。
人に物を送るより、受け取り方の作法といって良いだろう
これが、一番難しいのでは無いかと思っている。
つまり、親宛に来た荷物を子供達が、勝手に開けどこから
来たのか分からないでしまうと、後で礼を言うべきか又は
お金を支払う物だったのか分からない。
ということである。
もしかして、会社でもあるのではないか、会社宛に届く物
があったとする。
社長や所長が居ないし、賞味期限が切れそうだとか、色ん
な理由つけたり、又は、社長の代理が私だよという態度で
そして「そんな、わずかな物で一回一回報告しなくても」と、
勝手に開ける。
挙げ句の果てに、報告無しで終わってしまう出来事でもある。

この様な状態は、良くないはずだが、報告をさせる事出来な
い上司、担当者がいないだろうか。
個人の家なら親、会社なら社長に貰い物がどの様な品物だ
ったと報告無しで処理されていると後で、赤恥又は、損害に
発展そこまで行かなくても常識が問われるところだ。
この様に分別出来ない人は、育ちはいかがな人かなと昔は
言われたものだ。
この事からして仕事関係、人間関係でドラブル発生しないかと
考えさせられる。
その意味で、タンポポの花を受け取った幼児の子は、母親に
貰った事を知らせた、つまり報告の出来る教養ある大人にな
るだろうと思うは、自然ではないか。
                            春風するめ

久ぶりに人の..

  

 久しぶりに一人で、街に出掛けた。
役所に税金の事でいった。
役所に訪れる客は、少なかった。
私は、受付順の番号札取って待つこと知らなくて、
椅子に座っていると係官の人が来て。
私より後に来た人が、番号札を取ってくださいと
その人に行ったので、私も番号札を取ったら係官
の人は、その人に「申し訳ないのですが、この人が
先に来ていたので取り替えてください」といって、
私の番号札を取り替えたのである。

そして、番号を呼ばれたので私は、その人の前を通
る時、会釈をした。
その人は、わかっているよというような顔で挨拶を返
してくれた。
そんな、小さな出来事だったが、何故か感激した。
気を遣ってくれた役人、番号札を替えられても咄嗟に
判断出来行動する人がいるということだ。

近頃のニュースは、調子の良い事と極端に暗い話ば
かりの中で人の心の琴線に触れた気がして、感謝しな
がら家路に着くことが出来た。。

                        春風するめ

旨くなくても..

 朝、いつものようにソバをベッドのサイドテー
ブルに置く。
食べ終わる頃に、人肌温度の濡れタオルで顔を
自分で拭いてもらう順序だ。
母は、ソバを食べながらコーヒーを飲み。
美味しそうだ。
私なら、その組み合わせなら美味しくないと思う
のだが。
そこら辺が、私と母との味覚は違うようだ。

ヘルパーさんが来ない日曜日は、家内と交代交
代で母の食事を管理している。
弁当を配食してもらっているので助かる。
その弁当をだって母は、一人で食べる事が難しく
なってきているので日曜日以外はヘルパーさんを
頼んでいる。
それで日曜日の食事の介助をこちらでとなるわけ
だ。
食事の手伝うなかで、母は一口食べることに「旨く
ない」と眉間に皺を八の字にするのである。
しばらく、黙ったままで口を開こうとしないのだ「糖
尿病だから仕方が無い」といって、次の食べ物を口
に運び食べてもらうと黙ってしまう。
これじゃ、食事がいつまでたっても終わらないと焦っ
てしまう。
この焦る気持ちを抑え、にこやかな顔を作って母の
眉間にある八の字によせた皺を指でのばすようにす
ると、母は笑い出すのである。
母には、このジョークを効いたようだ。

ソバ、コーヒーと配食される弁当(糖尿食)しか楽し
みがなく、愚痴も出るのも仕方が無いかと思う。

                        春風するめ

余計なお世話か…

 5月のはじめまで、今年は寒かった。
今年は雪が多く、帯広なんか5月の中旬の前あたりまで
雪が降っていた。
毎年、5月の連休に乗用車のタイヤを交換して除雪機を
仕舞う段取りでいた。
今年は、いつになく雨ばっかりで交換時期と風邪を引い
てタイヤ交換のタイミングがずれてしまった。

家内の車と次女のタイヤを交換した。
ほうんとうは次女の車は、次女の旦那がするべきと思って
いるが、除雪機を仕舞う都合があるので交換してやった。
次女にさりげなく「タイや交換してから」といった。
「そう、タイヤ交換する前に交換するかいと聞いて欲しかっ
た」という返事ではないか。
感謝どころか迷惑だという口調だ。
私は、開いた口が塞がらないという気分になった。
確かに、いつ雪が降るか分からない天候であるが、その言
いぐさはないべと腹が立ち、呆れて口をなるべく聞かない
ぞと、いう気持ちを持ったね。
二三日、次女とはさり気に口をきかないようにしていた。

翌々日に、自動車免許証の更新の帰りだと三女が家に寄っ
た。
三女は、しばらくして帰るというので地下鉄の駅まで送って
いるとき「父さん、さっちゃん(次女)は、言い過ぎたと言って
いる」と話するのだ。

私は、色々な思いがあるけど「まぁ、いいか」と許すようにし
た。
近頃の私は、どこか変なんだろうかと悩んでしまいそうだ。

                          春風するめ

春でも、朝は寒い(h25.05.12)

先週の金曜日まで暖かい日だったが、一転して土曜日は一日中雨だった。
今日は、晴れだが風邪で熱があるので家の中でボーっとしていた。
そのうちに、飛んできた者が居る。

二羽いる。つがいかな

もう少し近くに寄って写そうか、交合にリンゴをつっついていた。

この様な状態がいつまで続けることができるだろうかと、彼らは心配にならないのだろかと邪推してしまった。

意地悪な..

 枝で木の実をついばんでいるトリを見ていると、不思
議な光景を見ることがしばしばある。
種類の違っていても仲良くしているけど、そこにも序列
があることは分かっている。
身体の大きい方が、優先順位だ。
でも、その事に反する行動というのか、意味不明の行為
をするのかいる。
ヒヨドリの一羽がコムクドリの一羽に対してだけ枝に止ま
らせないで追い払うのだ。他のコムクドリには目もくれず
に飛んでいって追い払う行動に出る。
他にもう一種類、ムクドリも来ているが必要以上に意地
悪しているように思えない。
黙って様子を見ているが、どうも理由が分からない。
大変なトリの世界だなぁと感じてしまう。

人は、鳥と違って言葉があるので融和をはかり安いと思っ
たりして。
いつだったか「この様にして欲しい」と家内に頼んだ。
家内が母のベッド周りを清掃していた「今、手が離せないの
で後でね」と。
断りの返事であるが、もし、機嫌が悪かったならどの様な言
葉で帰ってくるだろうか。
気持ちいい返事、当たり障りの無い気を遣った返事は、1+1
=2と計算できるが、機嫌が悪かったら違った返事なり答え
も出せないということか。

この様に想像してみると、あのようなトリの世界でも問題が
あっても簡単明快であるのかも知れない。

このとらえ方は、正しいのだろうか疑問に思うところだ。

                         春風するめ

平成25年度(株)たまき運輸・(株)戸田運輸安全研修大会(H25.5.2)

平成25年5月2日
(株)たまき運輸・(株)戸田運輸の合同安全研修大会を行いました。

場所 ANAクラウンプラザホテル千歳

戸田社長挨拶

講師 北海道トラック交通共済協同組合 
   安全推進企画部長 千田均 様

講演 「事故を起こしてから後悔しても遅い」 一部抜粋



樋口常務閉会の挨拶