散歩というほどの格好で歩いてたのでは無いけど、
向こうから赤ちゃんをベビーカーに載せ、もう一人の
子は4?5歳児くらいの女の子だろうか、たどたどしい
足取りで歩いてきた。
何気に通り過ぎようとしたとき、その子は私の持ってい
る黄色いタンポポの花を指で指した。
私も、春の訪れを感じる感覚を持たねばと道に咲いてい
るのを取っていたものだ。
これを幼児に渡すと、「これ、これ」って母親に見せるの
である。
当然、その子の母親は礼をいっていた。
私は、その行動にビックリした。
まだ、幼い子に貰った物を親に教えさせる教育。
この事をさせているのか、どうなのかわは分からないが、
礼節を教えていると感じた。
人に物を送るより、受け取り方の作法といって良いだろう
これが、一番難しいのでは無いかと思っている。
つまり、親宛に来た荷物を子供達が、勝手に開けどこから
来たのか分からないでしまうと、後で礼を言うべきか又は
お金を支払う物だったのか分からない。
ということである。
もしかして、会社でもあるのではないか、会社宛に届く物
があったとする。
社長や所長が居ないし、賞味期限が切れそうだとか、色ん
な理由つけたり、又は、社長の代理が私だよという態度で
そして「そんな、わずかな物で一回一回報告しなくても」と、
勝手に開ける。
挙げ句の果てに、報告無しで終わってしまう出来事でもある。
この様な状態は、良くないはずだが、報告をさせる事出来な
い上司、担当者がいないだろうか。
個人の家なら親、会社なら社長に貰い物がどの様な品物だ
ったと報告無しで処理されていると後で、赤恥又は、損害に
発展そこまで行かなくても常識が問われるところだ。
この様に分別出来ない人は、育ちはいかがな人かなと昔は
言われたものだ。
この事からして仕事関係、人間関係でドラブル発生しないかと
考えさせられる。
その意味で、タンポポの花を受け取った幼児の子は、母親に
貰った事を知らせた、つまり報告の出来る教養ある大人にな
るだろうと思うは、自然ではないか。
春風するめ