子供の頃、「生水は、腹をこわすよ」とよくいわ
れた事が、この年になっても頭から離れず水を沸
かした物を飲むようになっている。
沸かすと当然、お茶が一般的だろうと飲んでいた。
その内に、体重がを落とすためにウーロン茶を3リ
ットル入るポットに、作って飲んでいた。
そのうち、健康的にと思いナタ豆茶を飲用する。
ところが、次女が一緒に住むようになって、「ナタ豆
茶は、どうも...」と、苦情が入る。
「臭いが嫌いだ」というのである。
仕方なくナタ豆茶を使い果たして、麦茶にするとな
かなかの評判がよろしいので、一年位続ける。
今度は、私が何か物足りないという気持ちが芽生え
て来た。
それは、なんだろうかと思いながら母の様子を見に行
く。マスクをしながら寝ていったが、気配を感じ目を覚
ましたので、マスクを外して「のど渇かないかい」と聞
く。
「口の中カラカワなので、水を貰おうか」となり、ポット
からお茶をついで飲んで貰った。
「麦茶でなく、煎茶でも飲みたいね」と母は、いつになく
いうのである。「麦茶を使い切ったらお茶にするね」と納
得してもらったが、私も、煎茶もいいよなと同感した。
ただお茶は、時間が過ぎるほどに、緑から茶色に変わる
のが欠点だけど、あとは不足ない。
煎茶を入れて飲んでみると、お茶の甘い味が私には足り
ないということが、分かった。
お茶一杯、満足するまで時間がかかった。
これも、年のせいだろうか。
春風するめ