オー寒いと…

朝、外に出ると当たりは雪が降ったばかりで真っ白な
世界雪が、降りましたよと思わせる量だ。
風が吹く車が通るなど、その度に雪がサラッと右左と宙に
舞うのである。
その小雪の下に、黒ずんでいるアスファルトの道路がアイ
スバーン状態だ。
その様は、見ようによっては異様にも思える。
降ったばかりの雪景色の世界は、綺麗な人が薄化粧をした
ように連想させる(怪しくも悲しい謂われの雪女のこと)。
そこで、ひょんな事をおもいだした。
綺麗な花にはトゲがあるといういわれだ。
日本にはあまり、見られないジギタリスという綺麗な花がある。
この花も二面性がある。
花の形は、事務用つかう指サックに似ている。
鑑賞ようにも薬用にも使えるそうだが、花言葉では、「不誠実」
「きみは、まだ美しいだけである」だそうだ。
医薬品(利尿作用など)にも使えるというもう一つの顔がある。
その仕え方を間違えると死を招くといわれている。
日本では、医薬品扱いになっているそうだ。

「綺麗な花には、トゲがある」「綺麗な雪景色には、滑る危険が
潜んでいる」という、もう一つの顔があることを忘れちゃいけな
いということか。

                          春風するめ