そんなに急がなくても

 夕方の8時頃だろうか、お通夜を終えて札幌の清田から
北野通りを通って大谷地に向かって走行していた。
私は、北野通りから小樽方向へ向かうので新道を通るため
左へ別れる道へ行く予定でいたところ、後続の軽トラックが
追い越して、すぐ前に割り込んで来た。
ところが、スリップし始めて左へ分かれる境目の標識と、そこ
の雪山に衝突だ。
そのショックで、車が前のめりなるようになった。
まるでバック転でもするかのようだ。

その有様を、一緒に乗っていた家内が見ていて「あぶない」と
大声出した。
その声でビックリして、急ブレーキを掛けてしまった。
スリップして、止まらない。
軽トラックが、一回横転して、そのバウンドで起き上がり大きな
揺れの状態で真横になってとまった。

こちらは、その車にもうすこで衝突する距離になり、どうしようか
と焦っているのに、軽トラックの止まり様を待っていた。
幸いに、左に通れるくらいの道幅が出来たので何とか接触しない
で交わせた。
その後、その車がどうなったかは、分からん。
「なぜ急に左に入って来たのだろうか」と、安堵して思いながら
来た。
多分やっこさん、雪道で渋滞でイライラしていたんだろう。
辺りは暗く、追い越し掛けたは良いが、左に曲がる交差点を通り
越すところだったので私の運転する車の前にハンドルを切り交差
点の左に行くつもりだったのだろう。
無理したものだ。
それでも今回は、軽トラックの単独事故で良かったさ。
他の車を巻き込まないで済んだから。

今回の教訓は、
無理して曲がらない状況をつくらない運転と、次の交差点でも曲
がれるという機転きく展開が問われているのだろう。
私も、気をきをつけようと。

                             春風するめ