庭の真ん中に

 家内は食卓の残りなどを庭にある堆肥つくりの所へ捨て
にいって帰って来ると、すぐカラスがやってきて物色してい
る。
そこまでは、いいのだが散らかすので目立って困る。
まだ真っ白な雪がある中に、黄色や緑など配列まばらな色合
いが散らばっている。
他人の土地や道路に出ているのではないけれど、隣近所の二
階から庭を、見られている。
そろそろ苦情が来て来るかなと毎日が、ヒヤヒヤものだ。

この間も、タラバガニの甲羅をくわえて、カラスが飛び出した。
ハッキリ分かる、そのドハデな姿よ。
「どこへ持って行くのだろうか、少なくても隣近所の屋根で店
を広げるなよ」と、屋根の上で散らかす様を思い浮かべ。
周りを見ると、向かいの奥さんが、一部始終を見ていたよ。
「まずい人が、こちらを見ていた。あのおばさん結構意地くそ
悪いから」と、カラスの行動が腹立たしく思うが仕方が無い。

家内に注意しようか。
「肥料の堆積所に残飯を入れるなら、雪などで覆っておくよう
に」と。
家内も、向かいのおばさんと同じで「はい」って、素直にいうこ
と聞くだろうか。
よくも、私の周りに素直になれない連中が集まったものだと。
余計なエネルギーを使わず、静観するか。

                            春風するめ