たまきBLOG

会社の窓のそとで

会社は札幌市東区中沼町、128号線に面し豊平川と石狩川の合流地点の近くにあります。会社のすぐ裏にやちだもの高い木立があり毎年窓を開ける時期になると網戸越しに美しい小鳥達のさえずりが聞こえます。 雁がV字型で、白鳥もクゥクゥクゥと鳴きながら渡って行ったりもします。ボーボーズッボッボーの土鳩やカッコーカッコーとカッコウも鳴きます。  まるで高原にいるような中で仕事をしています。 今年はその高原に電気ドリルの様なドルルルドルルルと異様に響く音が。今のは何?? 近くで工事が始まった?違う!よーく観ると 頭とお腹の下が赤いキツツキのあかげらが樹の幹に猛アタック!コツコツコツなんてゆっくりじゃありません。ドルルルの連続!あんなに小さい鳥があんなに激しい音を出すなんて首は大丈夫? 心配をよそに巣穴が完成したのでしょう、ピィーピィーひなの声が聞こえるようになりました。それからはピィーピィー、ドルルルドルルル、の連呼。ピィーはお腹すいたよー、ドルルルは今探してるからねー 巣穴のそばにカラス!ビービー怖いよー 父さんと母さんはカラスの4分の1位の体格なのに2羽で強敵を追い払います。窓から5、6メートル程の至近距離のあかげら一家のにぎやかな子育て。7月始め、子供達が巣穴から顔を出すようになって数日、月曜日出社してみるとピィーもドルルルもまったく聞こえず気配もなくなっていました。無事巣立った子供たち立派に大人になってね。

 街から少しはずれますが、美味しいコーヒーを淹れています。

                     すいかジュース

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アカゲラの親
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顔を出した雛

ニコラス・アーノンクール

今年3月5日にアーノンクールが亡くなった。昨年の12月5日、86歳の誕生日の前日に突然の引退を表明し話題をさらったが、それから間もなくして86歳の生涯を閉じた。彼は古楽器演奏に力をそそぎ60年以上にわたって音楽界を牽引してきた。今年2月発売のベートーヴェンの交響曲第4番と第5番「運命」が評判を呼び音楽誌に取り上げられていたので興味があったが買うのを躊躇していた。しかしラストレコーディグのCDとなれば買わないわけにいかない(遺作は昨年7月のグラーツの音楽祭のライブ録音、ベートーヴェンの「ミサ・ソレムニス」で6月22日に緊急発売となった)。この際思い切って買うことにした。このCDは2015年5月のウイーンで行われた定期演奏会のライブ録音で、販売店に行くと輸入版と国内版の2種類があって迷ったが、輸入版は国内版より1000円近く安い。この差は大きいので輸入版を買うことにした。(後で息子に聞いたら国内版のほうがノイズの処理が1工程少ないので音はその分いいとのこと)。早速家へ帰って聴いてみると第4番は歯切れの良い存在感のある演奏でなかなか良い。マイベストのカルロス・クライバー、ムラビンスキー、チェビリダッケの仲間入りをしそうです。第5番の「運命」は今までのどの演奏とも違って独特の響きがあり、特に第4楽章に入るとトロンボーンやピッコロの音の強調、最後の和音連打の驚くほどのタメなど、聴くものをドキッとさせます。今回の演奏に際しアーノンクールは多くの資料を丹念に洗い直し、「ベートーヴェンの楽譜には何も足さない」という姿勢を貫いたそうです。アーノンクールはこれを手始めに今年の3月に第8番・第7番、5月に第9番を録音し、年内に2回目のベートーヴェン交響曲全集を出す予定だったがそれも叶わぬ夢となりました。今回の演奏を聴いて他のアーノンクールの演奏も聴いてみたくなりました。2014年7月発売のモーツアルト後期三大交響曲が独特な解釈で当時大きな話題となりましたので、これにしようかなと思いましたが今回はブラームスの交響曲セットにしました。これは1997年9月発売で、オケはベルリン・フィルハーモニーです。このCDはまだ聴いてませんので、どんな演奏をしているか今後の楽しみです。    人生黄昏

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ベートーヴェン交響曲第4番・第5番
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ブラームス交響曲第1番~第4番

平成28年度 安全研修大会

5月2日に恒例の戸田運輸、たまき運輸の合同安全研修大会を千歳のANAクラウンプラザホテルで行いました。冒頭、戸田社長の挨拶があり早速講演に入りました。今回の講師は北海道トラック交通共済協同組合の千田先生で演題は「人の運転見て自分の運転見直せ!」。いつもながらの名調子でたっぷり1時間45分中身の濃いお話でした。終わってそれぞれの会社の代表ドライバーが安全運転宣言を行い、出席者全員が安全運転を誓って終了しました。

場所を変えて懇親会を行い、おいしい料理に舌鼓を打ち、永年勤続表彰、新入社員の紹介などもあり楽しいひと時を過ごして終了しました。

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戸田社長の挨拶
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北斎協の千田講師
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代表ドライバーによる安全運転宣言

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指揮者とテンポ

先ほどNHKのニュースで指揮者のリッカルド・ムーティのインタビュが放送されたが、その中で彼は、「指揮者は作曲家の楽譜に忠実に演奏すべきだ、むやみにテンポなどを変えてはならない」と言っていた。

これを聞いて、昨年秋のNHK交響楽団定期演奏会でオランダの指揮者ベルナルト・ハイテンクが、「指揮者の仕事は作曲家の創った楽譜上に記された音楽を忠実に実現することです。作曲家に比べ指揮者は二流であることを自覚すべきです。作曲家こそが芸術家で指揮者は芸術家ではない。作品を解釈するだけです」と言っていたのを思い出した。これを聞いた時はなんと謙虚な指揮者だろうと思った。多くの長老が昨年から今春に亡くなっている今、現在最長老のハイテンクの言葉には重みがある。

しかしながら、指揮者がみな同じテンポで同じように演奏したらつまらないと思う。それぞれが個性を出すから色々な演奏があって面白いのではないか。

私の大好きな指揮者の1人、セルジュ・チェリビダッケは「音楽の内容が豊になればなるほど、それを再現するにはテンポを遅くすべきである。指揮者の最も重要な仕事は作曲家がその作品の中で表現しようとしているメッセージを正しく組織し作品を構築することにある。又それを表現するには録音では言い表せない。演奏会でのみ表現できる」と,常々言っていた。彼は録音嫌いで有名でカラヤンと同世代だが演奏会に行けない我々には幻の指揮者と言われていた。

彼の死後、多くの演奏会のライブ録音がCDで発売され、ようやく耳にすることができるようになった。彼のCDを聴くと本当にテンポが遅い。それも晩年になればなるほど遅くなっている。作曲家が意図したテンポとは違うと思うが、私にはそのテンポに非常に感銘を受ける。ちなみにチャイコフスキーの交響曲第5番を聴くと第4楽章では多くの指揮者がクライマックスに向かってテンポを上げていくが、チェリビダッケは最後の最後まで手綱を締めてテンポを上げない。むしろだんだん遅くなっていく。聴衆は感動に震えながら演奏に浸っているに違いない。やがて演奏が終わって少し間があいてふと我に返った何人かの聴衆がぱらぱらと拍手をする。そして拍手とブラボーの嵐がコンサートホール全体に響き渡る。ここには曲の終わるのを待ち構えて、立ち上ってブラボーと叫ぶ輩(やから)はいない。このCDの最後に入っている拍手を聞いただけでも、この演奏会の素晴らしさが分かる。こんな演奏会に出会えるなら、いくらお金を払っても惜しくない。この交響曲第5番は全体で55分43秒かかっている。ちなみにデュトワ、モントリオールは46分17秒、アバド、ベルリンフィルは45分54秒、シノーポリ、フィルハーモニヤは45分22秒、ムラビンスキー、レニングラードは43分05秒と、ほとんどの指揮者は45分前後で演奏しているがチェリビダッケのそれは10~12分長い。彼の最晩年のブルックナーの交響曲第8番にいたっては一般的な演奏時間が約80分前後のところ105分もかかっている。

同世代のカラヤンがレコードの販売で自家用ジェット機3機所有し、スポーツカーを乗り回し巨万の富を築いたのに比べて、レコードを音の出るパンケーキと言って嫌い、カラヤンをアメリカのコカコーラと揶揄して自分の生き方を貫いたチェリビダッケに共感を覚える。

これからも多くのCDが発売されることを望んで止まない。

人生黄昏

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チャイコフスキー交響曲第5番 指 チェリビダッケ ミューヘンフイル

平成28年冬の安全研修大会

 

平成28年冬の安全研修大会を2月20日に札幌第一ホテルで行いました。今回は㈱インターリスク総研のアドバイザー佐々木政幸様の「交通事故を防ぐための安全意識、運転行動の在り方」と、㈱札幌メンテナンスの営業企画室長中澤延彦様の「安全運転のポイント」と、お二人による講演をお願いしました。両講師には安全運転を分かりやすく丁寧に1時間15分にわたって教えていただきました。出席者全員新たな気持ちで無事故、無違反を誓いました。

休憩を挟んで弊社の立嵜部長による「日常点検チェックポイント」、山谷課長による「ドラレコ活用による省エネ運転」、樋口常務による「COP21パリ協定の評価」と盛り沢山で勉強会を終了。

最後に昨年下期の省燃費運転者上位5名と努力賞4名の表彰式を行って全てを終了。充実した2時間でした。会場を変えてのお楽しみの懇親会では全員和気藹々で大いに飲んで食べて、終りにあらためて無事故、無違反を誓って散会しました。

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平成28年度運輸安全マネージメント

運輸安全マネジメントの取り組み

平成28年1月1日~平成28年12月31日

株式会社たまき運輸は、運輸安全マネジメントに取り組み、絶えず輸送の安全性の向上に努めます。

1・輸送の安全に関する基本的な方針

当社は全従業員に対して、輸送の安全確保が最も重要であるという意識を、教育や啓蒙活動を通して徹底させます。

1)当社は運行管理体制の充実を図り、法令に定められた運行管理を適切に機能させます。

2)当社はPDCA(計画・実施・評価・改善)を実践することにより、輸送の安全に関する継続的な向上を図ります。

2・輸送の安全に関する目標及び当該目標の達成状況

1)平成27年度目標    重大事故・交通事故件数  目標 0件

平成27年度実績   重大事故・交通事故件数  実績 0件

2)平成28年度目標    重大事故・交通事故件数  目標 0件

3・自動車事故報告規則第2条に規定する事故に関する統計

    平成27年度                   0件

4・目標達成の為の計画

1)社員教育の実施

月一回の安全会議

デジタコ及びドラレコの解析による危険運転者の洗い出し及び当該者の個別指導

無事故、無違反の目標値を設定し社内に掲示、毎日の注意力の喚起

全ドライバーによる一般研修の完全受講

年3回の外部講師による安全大会

2)設備投資

投資額            600,000円

バックアイカメラの導入   3機

3)その他

全ドライバーによるセーフティラリーへの参加

5・社内外への周知方法

運輸安全マネジメントの取り組みの周知徹底を図るため事務所内に掲示する。

新車納入

明けましておめでとうございます。

本年もよろしくお願い申し上げます。

新年早々新車が納入されました。

4トン車の定期代替です。

気持ちを新たに新車で会社の発展に寄与していく所存です。

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パワーゲート付ウイング車。エアサス、オートマ車

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ヘニング・マンケル

昨年暮れの新聞にスエーデンのへニング・マンケルが亡くなったと載っていた。

たまたま刑事クルト・ヴェランダーシリーズの8作目を読み始めたばかりだったので余計に驚いた。確かまだ60代半ばでこれから益々の活躍を期待されていたのにと思って調べてみると、咋年の10月5日がんで死亡、享年67歳とあった。2014年1月にがんにかかっていると発表し闘病生活に入っていたらしい。今読んでいる8作目のファイヤーウオールでは主人公がやけに過去の事件を振り返っているので、筆者は先が短いことを感じていたのかと思ったが、これを執筆したのは1998年なのでそんなことはないか。

ともかくもう作品を読めないのかと思うと残念である。しかしクルト・ヴェランダーシリーズは全部で11冊書いているので(11冊目は短編)これから3冊翻訳されるらしい。スエーデンではマイ・シューヴァルとペール・ヴァルーが書いたマルテンベックシリーズ以来、シリーズ物はどんなにヒットしても10作で区切りという伝統があるらしい。クルト・ヴェランダーシリーズは1991年から毎年一冊執筆されていて1999年に9作目を発表してから10年間休んで10作目が2009年に執筆されている。2013年に11冊目の短編を発表してこのシリーズは終わっている。

9作目は1999年発表「霜の降りる前に」上・下で、日本では2016年1月21日発売となっている。今から発売が待ち遠しい。尚、1年前に購入したマンケルの「北京から来た男」上・下(ヴェランダーシリーズではない)はまだ読んでいない。何しろ順番待ちの本が多いのと読む速度が極端に遅く(寝る前に読むので、すぐ眠くなって何ページも読まないうちに寝てしまう)、1ヶ月に1冊ぐらいしか読めない。これなら無理して単行本で買わないで文庫本になるまで待てば良かったかなと反省している。

ユッシ・エーズラ・オールスンの特捜部Qの第6冊目がハヤカワポケミスで昨年暮れに発売されたが2,268円と高め。買うかどうか悩んでいます。このシリーズも1年前に購入した4冊目と5冊目が読まれずに本棚に収まったままです。妻に読みもしない本を又買ってきたのといわれそうです。 人生黄昏

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