わかっているはずなのに、周りを見ずにする親切こころが
仇になることがよくある。
このところ暑さが続く、31度もった日に母に会いに行った。
その老人施設で「寒いさむい」と大声で叫んでいた人がいた。
手をすりあわせていたので、「寒いの」と、声を掛けて手を取
ると「何するんだ」と大声で怒鳴られた。
ビックリしたが、私の声が聞こえていなかったらしい、もう一度
「寒いの」いいながら「手をとったのだよ」と、いうと爺さんは、
ニコニコ顔になった。
チョットした親切心でする行動が、一瞬の誤解を与える事が
あるのだと知らされる場面だ。
何も、相手が年寄りだからではなく、自分の都合からくる合理
的行動が起こすな安易な判断だったかも知れない。
それとも、誰かに声を掛けて、別な人に援助を求める役割を
しても良いのだろう。そこまで考える必要があるのかと。
ある程度の肝を据える行動が、いつも求められて要るのかも
知れない。
そのような思考回路が出来上がってしまうと、どのような相手
とでも話がうまくいく。
施設で働いている人達は、人生の最終の手前の人達を相手
に介護している。その事を身をもって実行している人達なの
だと、改めて彼らに頭が下がりました。
春風するめ