東京喫茶店巡り(その三-1)

今日は朝から気合を入れて4~5軒回るぞと意気込んで一軒目は渋谷のライオンと言う名曲喫茶店に決めた。11時のオープンなので早めに渋谷に行ったら時間があったので渋谷ヒカリエに行ってみる。できた当時は話題になっていたが他のデパートとたいして変わりが無いように思えた。10時半ころ例によって地図を頼りに目的地に向かうが今度もたどり着かない。何しろ渋谷は細く曲がりくねった路地が沢山あってひとつ間違えると全然違った場所に行ってしまう。いくら探しても見つからず買い物かごを持って立ち話をしていた地元のおばさん二人に尋ねると、詳しく教えてくれた。早速店に入るとベートーベンのピアノソナタが流れていた。正面に見たことのない大きなスピーカーがあって後で調べたらパイオニアの特注品と解った。ここは好きな場所に座れて2階席もあり、さながら小さなコンサートホールみたいだった。テーブルに5月のLPコンサートプログラムが乗っていて、それを見ると今日はロシアのピアニスト、リヒテルのベートーベンのピアノソナタ第23番、第12番となっていた。プログラムには真のHiFi ライオン・コンサート 立体音響と書いてあっていかにも昭和元年の創業に相応しい匂いがした。コーヒー(550円)を頼んで音楽に没頭すると、サーという耳障りなノイズが聞こえて来る。古いLPでもかけているのかと思ったが、よくよく聴いてみるとスピーカーの横に置いてある扇風機の風を切る音だと解った。冷房完備と書いてあったので真夏にはエアコンが稼働するのかな。  客のリクエストを受け付けるとの案内があったが、一見さんなので今回はやめた。 使用しているLPプレーヤーはデノン、アンプは不明。基本はLPレコードでたまにCDもかけるみたいだった。音楽はレトロで程よい音で鳴っていました。ここも撮影禁止とのことでした。

一軒目であまり時間を取るわけにもいかず、程々で店を後にする。  人生黄昏

TTS_9286
昭和元年創業のライオン

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です