先見の明

今年の4月頃、話題になっていたお笑いの又吉直樹の’火花’が家にあった。普段滅多に本を買うことのない妻に尋ねると、友達とシェアしたのだと言う。所有権の気になる私としては、最終的にどちらの所有になるのと聞くと、知らないと答える。私が先に読むから友達でないのと、気にもかけていない。

やがて読み終わった妻が私に読むかと尋ねるので即座に断った。本来こうゆう類の本は読まないし、すでに30万部を突破していたベストセラーなどには安易に飛びつかない。

この’火花’が芥川賞の候補に挙がっただけでも驚きだが、実際に賞を取ってしまったのには吃驚した。

ニュースキャスターの古館伊知郎さんがニュースで「あれ?」と否定的な発言をしてネットで叩かれていたが、同じような感想を持った人も多かったのではないか。

この受賞で妻は勝ち誇ったように「私、先見の明があるでしょう」と、盛んに自慢していたが返す言葉が見つからなかった。当分おとなしくしていよう。

芥川賞受賞作の単行本としては、村上龍の’限りなく透明に近いブルー’の131万部を抜いてこの’火花’は現在169万部で歴代一位になったそうです。

会社に行くとY女史が受賞のニュースを聞いて早速本屋に走ったが売り切れで無かったと言っていた。

今頃買いに行くなんて、先見の明がないね。    人生黄昏

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