先日、近くの本屋へ寄ったらレコード芸術3月号の特集で30人の評論家が選んだ世界のオーケストラ・トップ10が記載されていた。1位と2位はウイーン・フィルとベルリン・フィルで決まりだろうと思って本をめくってみると違っていた。
俄然興味がわいて本を購入し家へ帰って調べてみると1位はベルリン・フィルハーモニー管弦楽団で異論はないが、2位はバイエルン放送交響楽団、3位はロイヤル・コンセントヘボウ管弦楽団となっておりウイーン・フィルハーモニー管弦楽団は4位となっていた(昔から1位と2位は順番は入れ替わってもウイーン・フィルとベルリン・フィルで決まっていた)。解説によるとウイーン・フィルは自主制作盤が少ないのとオーケストラを引っ張っていく指揮者がいないのがランクダウンの原因と載っていた。5位以下はドレスデン国立管弦楽団、パリ管弦楽団、シカゴ交響楽団、ロンドン交響楽団、マーラー室内管弦楽団、ドイツ・カンマーフィルハーモニー・ブレーメンと続く。我が日本のオーケストラでは、やっと37位にNHK交響楽団、52位に日本フィル、55位に新日本フィル、東京交響楽団、水戸室内管弦楽団、読売日本交響楽団となっており、札幌交響楽団は残念ながらランク外だった。札響がランク外なのはしかたがないとして、N響の37位はちょっと低すぎないのか。パーヴォ・ヤルヴィを首席指揮者に迎えて1年半になるがいま一つ上昇気流に乗れてないような気がする。もう少し長い目で期待をこめて暖かく見守ることにしよう。
人生黄昏